第6回 えんざん桃源郷 ひな飾りと桃の花まつり
第6回 えんざん桃源郷 ひな飾りと桃の花まつり
信玄公宝物館2階にて
開催期間 2008年2月9日~4月20日まで
信玄公宝物館2階にて
開催期間 2008年2月9日~4月20日まで
「えんざん桃源郷 ひな飾りと桃の花まつり」は、より多くの皆様に、その美しい景観や歴史文化遺産に親しんでいただくとともに、交流を通して地域の活性化を図ることを目的として平成15年に始まった催しです。
当館でも江戸、明治、大正、昭和のひな人形を展示いたします。中でも江戸享保年間に作られた享保びなは非常に希少価値の高いものとされ、現存している数少ないひな人形です。その他に大正から昭和30年ごろに作られた御殿ひなを7組、7段飾りを7組、吊るし飾りを約60組展示いたします。華やかな春の催しをぜひご覧ください。
当館でも江戸、明治、大正、昭和のひな人形を展示いたします。中でも江戸享保年間に作られた享保びなは非常に希少価値の高いものとされ、現存している数少ないひな人形です。その他に大正から昭和30年ごろに作られた御殿ひなを7組、7段飾りを7組、吊るし飾りを約60組展示いたします。華やかな春の催しをぜひご覧ください。



享保びな・ひな飾り

中国でこの「上巳の節句」のいわれは、汚れを祓い清める招魂の意味が強かったようですが、日本独特の祓え(はらえ)の思想と結びつきました。中国ではこの日に、桃花酒を飲む習慣があり、これは桃に邪気を祓う力があると信じられてきたからで、このことから桃の節句と呼ばれるようになりました。
享保びな
享保びなとは江戸時代の享保年間(1716~1736)に流行したひな人形。 寛永ひなを豪華に高級化したものですが、初期は高さも13cm~18cmと寛永ひなとあまり大きさも変わらない小型なものでした。後には45cm~60cmくらいの大型のひな人形となってゆきました。男ひなは両袖を張ったデザインで、太刀を差して笏(しゃく)を手にしています。女ひなは五衣(いつつぎぬ)、唐衣(からころも)姿で、袴は綿を入れて膨らませ、ボリュ-ムのあるひな人形です。大型で豪奢な享保びなは、「奢侈禁止令」などで贅沢すぎると幕府から取締りをしばしば受けるほどでした。このことはひな人形が商業化されて、一般町人の世界に広まってきている証左ともいえます。