柳沢吉保公

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柳沢吉保公

柳沢吉保公人の評価は棺を蓋うてのちに定まる、といわれる。しかし、その評価がまた何かの事情で、著しく変わってくる場合もある。つまり、死屍にむち打つ人間も出てくるからである。徳川五代将軍綱吉に仕えて大老格までに擢んでられた柳沢美濃守吉保も、その一人である。
吉保公は、江戸時代を通じての出世頭である。戦国時代ならいざしらず、太平無事を謳歌する江戸時代では、小禄の武士が立見して諸侯に列することは難中の難事で、これをよくやり遂げたのは、3世紀にわたる長い江戸時代を通じて、吉保田沼意次の2人だけであった。それだけにこの二人に対する世の嫉視も甚だしく、数々の悪名を立てられたのであった。
甲斐武田氏の貴冑という出自をもつ柳沢氏が、吉保・吉里の親子2代にわたる甲府15万石の藩主時代にもたらした元禄文化が、地方文化の興隆発展に多大なる影響を与えたことは言うまでもない。同時に民意に心した善政は今なお語り継がれているのであるが、ともすれば低俗なる巷説の作り出した虚像が吉保の人物評価の主流に位置し、その実像評価を著しく阻害しているのである。
吉保公にまつわる宝物
勅賜御法常応禄抄
勅賜御報常応禄抄 江戸時代中期、五代将軍徳川綱吉に近侍し、御側用人から老中首座となって幕閣中枢の主要ポストを占め、綱吉の儒教精神にのっとって文治派政策を推進した柳沢美濃守吉保が、多忙な公務の間を縫って臨済宗妙心寺派の竺道祖梵(江戸小日向・竜興寺。現在中野区上高田)をはじめ同派の渋谷・東北寺の洞天慧水禅師、黄檗禅の宇治・萬福寺高泉(五代)・千呆(六代)・悦山(七代)・悦峰(八代)・らとの交流によって得た知識を著述した。時の霊元上皇は吉保の修行を称賛され、「御法常応禄と名付けよ」とのお言葉を賜って『勅賜』を付した書名とした。
吉保については太平の世に異例の出世をしたことから後世に俗説がひとり歩きする形で“権力の権化”との悪評が流布されてきたが、本書は実像吉保の一面を知る上で貴重な資料といえるだろう。

花鳥螺鈿文台(柳沢家大名調度品の内)
花鳥螺鈿文台(柳沢家大名調度品の内) 長方形の小机で、道具覚帳に「文台、硯、惣黒漆花菱地紋蒔絵、金銀かなかい入り、硯箱外蒔絵同断見返し濃梨地梅蒔絵、水入花菱石いっかけ、黒壱挺筆壱対」とあり、もとは硯箱と一組になっていたことを知る。上面は黒漆地に梨地と螺鈿細工で花鳥とザクロの実を、円分・橘文・扇文の構図の中に対象的に描き、周辺に蝶が乱舞する華麗なもの。脚部分には七宝つなぎの文の中に郡山花菱紋(柳沢家定紋)が描かれている。

菊蒔絵香道具
菊蒔絵香道具 香道具とは玩香用の道具箱のことで、芸道の一分野として遊戯的に広まり、とくに近世大名の間では日常の趣味の中に発達した高貴な遊びの一種である。本品は江戸時代中期の享保9年(1724)、甲府15万石の二代藩主柳沢甲斐守吉里が幕命により大和郡山への移封に際して、父吉保夫妻の墓石を甲府・岩窪の龍華山永慶寺より武田信玄菩提寺の恵林寺へ改葬した折、両親夫妻愛用品の多くを菩提追福のため同寺へ奉納した。この菊蒔絵香道具も収められた柳沢家大名調度品の一つであり、実に精巧な玩香用の代表的な遺品といえる。

柳沢吉保夫妻の墓 二基
柳沢吉保夫妻の墓 二基 柳沢美濃守吉保と正室定子(曽雌氏)の墓塔である。花崗岩で二重蓮座台、六角形状で吉保の墓が高さ227cm、幅120cm、また定子夫人の墓は高さ200cm、幅120cmある。吉保が在世中の宝永5年(1708)に甲府城外の北方に位置する岩窪の地(甲府市岩窪町)に菩提寺として建立した黄檗宗の龍華山永慶寺と夫人の牌所となっていた塔頭真光院にあったものを、享保9年(1724)3月、大和郡山へお国替えの折吉里の懇望で急遽恵林寺へ改葬された。
吉保公は五代将軍徳川綱吉治世下、側近として文治派政治を推し進めた政治家であるが、綱吉時代の弊政を一身に背負わされたため、史実とは裏腹に後世にまで悪官僚視され、損な役まわりを引き受けざる得なかった人物であるが、いずれも後人の作為的によるもので、定子夫人も賢婦人であったことは史実によって明らかである。
吉保墓塔の正面には「永慶寺殿保山元養大居士」と陰刻され、夫人墓塔も陰刻で「真光院殿海月映珊大師」とある。吉保は正徳4年(1714)11月2日、57歳で江戸・駒込の六義園(柳沢家別邸、東京都文京区駒込、国指定特別名勝)で死去、定子夫人はその前年の9月5日、同別邸で死去(53歳)しており、ともに甲府へ移葬された。
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